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サステナビリティーにも、 楽しさやカッコよさを 全力追求!

株式会社アダストリア
イノベーションラボ

松﨑あさこ

A-People

What is 
“A-People” ?

全世界のアパレル業界では、生産された商品の約60%以上が在庫として残ってしまい、そのほとんどが焼却処分や埋め立て処分されています。この社会課題に対する解決の糸口として生まれたのが、「FROMSTOCK(フロムストック)」。捨てられる運命にあった倉庫の服を黒染めによって蘇らせ、新たに消費者に届けるアップサイクリングブランドです。今回は、プロジェクトマネージャーである松﨑あさこさんにお話を伺いました。

サステナビリティーも、かっこよさも、
両立したブランドができた。

アダストリアでは、サステナビリティーに関するさまざまな活動があり、社内セミナーや勉強会といった機会にも恵まれています。「フロムストック」は、ファッションロスを考えるセミナーの中で社員の声から生まれたもの。「在庫として残った服などを、黒染めして再度販売するのはどうか」というアイデアが発端となってプロジェクト化したんです。初めて黒染めした商品を見たときは、想像以上に格好良く仕上がってワクワクしたのを覚えていますね。シミや汚れが目立たなくなるのはもちろん、甘い雰囲気のブラウスが一気にクールになったり、カジュアルなTシャツが大人っぽい雰囲気をまとったりと、どれもすごく個性に溢れた一点物になったんです。廃棄在庫となってしまったアイテムには、やっぱり何か理由がある。でも、新たに染めることで、その理由がくつがえるというか。まったく新しい商品に生まれ変わるんです。

できることからはじめる。
それが、解決への一歩になる。

「フロムストック」は、服を染めること以外にも、たくさんのサステナビリティーなアプローチを試みています。例えば、森林保護に配慮するため、フライヤーやポスターには紙ではなくLIMEX(R)という石灰石でできた紙の代替えとなるエコロジー素材を採用。また、使用染料へのこだわりや排水管理の整備がしっかりとした、環境配慮の行き届いた染工所に染めの工程をお願いしています。それから、タグにもちょっとしたこだわりが。すべての製品に元ブランドのタグを付けたまま残しているんですよ。タグを外すとなると、製造段階に「外す」という工程が加わりますし、タグの糸くずが染め窯に詰まってしまう可能性も。そういった新たなロスを生まないためにも、あえて残すという選択をしました。「フロムストック」を買ってくれた人がタグを見つけて、ブランドのサステナビリティーな意志を感じるきっかけになればと思いますね。もちろん、こうした取り組みだけで廃棄在庫問題や環境問題がすべて解決できるわけではありません。私たちが取り組むべきことはまだまだたくさんあります。でも、まずは「できることからはじめる」のが大事なのかなと。「フロムストック」を通じて、大量生産・大量消費の裏にはどんな課題があるのか、その解決策としてこうした方法があるということを、一人でも多くの人に伝えられればと考えています。

サステナビリティーな活動にも、
「楽しく」を忘れずにいたい。

私は、「キッズローブ」というサブスクリプションサービスにも携わっています。これは、成長して着られなくなった子ども服をママ同士で「おさがりシェア」できるというもの。思い入れのある服をシェアしていただくって、すごくサステナビリティーなアクションですよね。こうしたシェアリングの輪に共感し、サービスを愛用してくださる方々にもっと楽しんで参加してもらいたいと考え、ユーザーのみなさま同士で交流できるコミュニティを最近プレオープンしました。シェアされた服を着て写真を投稿したり、子育てのちょっとした相談をしたり……。大切にしていた服をどんな子が着て、成長していくのかが知れる上に、親として同じ想いを持つユーザーのみなさま同士で気軽なやり取りができるようになっています。本格的なオープンは2020年秋を予定していますが、不確実性の高まる時代だからこそ、きっと今まで以上の価値が生まれるはず。「キッズローブ」を通じて、ユーザーのみなさまにとって心地よいコミュニティを築いていきたいですね。

仕事も、趣味も、子育ても。
どんな体験もクリエイティブに。

私は、常にいろんなアンテナを張っておきたいタイプ。趣味の面で言えば、昔から美術館やギャラリーを巡るのが大好きですね。それから、渋谷区のクロスセクタープロジェクト「渋谷をつなげる30人」に2018年から参加するなど、社外のさまざまなプロジェクトにも関わらせてもらっています。こうした体験を通じて、ここ数年で特に地域とのつながりを意識するようになりましたね。それに、どんな体験もクリエイティブな感性を刺激してくれるし、仕事にも活きてくるんですよ。息子が生まれてから関われる頻度は減りましたが、今度は子育てを通じて刺激をもらっているというか。例えば、以前、在宅ワーク中にキッズ向け付録のサンプルを確認していて、試しに息子にも使ってもらったんです。すると、「僕の力じゃ使いづらい!もっと使いやすくして!」と教えてくれて。大人だと気づけない視点を、彼に学ばせてもらいました。趣味でも、仕事でも、子育てでも。どんなことにもアンテナを張って、吸収して、自分のアイデアをクリエイティブに表現していく。それが私の「Play fashion!」につながっているんだと思います。


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